一人ぼっちユウトの日記

こんにちは、ユウトです。30代、独身、定職なし。一人ぼっちの生活の中で自分らしく生きるためのヒントや日常の楽しみ方をブログで紹介していますので、是非フォローしてくださいね!(^_-)-☆

菊地秀行『吸血鬼ハンターD』を読んで

こんにちは、皆さん!一人ぼっちユウトです。今日は、伝説のダンピール――菊地秀行の『吸血鬼ハンターD』について語らせてください。荒廃した未来、滅びかけた人類とその上に君臨する吸血鬼たち、そしてその狭間を生きる孤高のハンター。読む者すべてを異世界へと誘う、圧倒的スケールのダークファンタジーです。

 

吸血鬼ハンターD』とは?
吸血鬼ハンターD』は、1983年に第1巻が刊行されて以来、今なおシリーズとして続く、菊地秀行の代表作です。舞台は、吸血鬼=貴族が支配していた未来の地球。文明は衰退し、荒廃した世界には、吸血鬼やミュータント、サイボーグ、妖魔といった異形たちが跋扈しています。そのなかで唯一無二の存在――「D」が、人知を超えた能力と無垢な美しさを携えて、吸血鬼退治に挑む物語です。

 

Dという存在の美と哀しみ
まず、何よりも語らずにはいられないのが「D」というキャラクターの魅力。人間と吸血鬼の混血、ダンピールとして生まれた彼は、並外れた剣技と超常的な力を持ちながら、感情を表に出すことなく、常に静かで孤独です。その姿には、哀しみと高貴さが漂います。まるでゴシック絵画のなかから抜け出してきたような、圧倒的な美。

彼の左手に宿る「しゃべる手」(通称:左手の男)との掛け合いは、物語にユーモアと哲学的な深みを与え、Dの人間味を際立たせます。無口で無慈悲に見えて、実は誰よりも「生きる者の痛み」に敏感なD。そのギャップが、読者の心を掴んで離しません。

 

ゴシック×SF×西部劇=唯一無二の世界観
菊地秀行が生み出す世界は、「吸血鬼文学」「サイバーパンク」「剣と魔法のファンタジー」「マカロニ・ウエスタン」……あらゆるジャンルの美味しいところをすべて詰め込んだような、夢のような混合世界。砂塵舞う荒野にサイボーグ馬が駆け抜け、古城にはナノマシンで蘇った吸血鬼貴族が眠る――そんな世界が、これでもかというほど美麗で妖艶な筆致で描かれます。

そして挿絵を手がける天野喜孝のアートが、この作品をさらに異次元へと昇華させます。Dの姿、荒れ果てた大地、血に染まる夜空。そのすべてが夢のように幻想的で、ページをめくるたびに溜息が漏れるほど。

 

読後に残る余韻
吸血鬼ハンターD』は、単なるバトルや冒険譚ではありません。そこには、永遠の命を持つ者の孤独、死を前提とする者たちの抗い、そして愛や希望の儚さが描かれています。ときに切なく、ときに美しく、心を射抜くセリフの数々。

「泣いても、悲しんでも、人は生きていかなければならない。それが呪いでも、宿命でも――。」

そんなDの背を見送ったあと、読者はきっと自分自身の「運命」と向き合わずにはいられなくなるでしょう。

 

まとめ:この世界に酔いしれろ
吸血鬼ハンターD』は、ただの小説ではありません。読者を異世界へ連れ去る魔法です。ダークファンタジーが好きな人、孤高のヒーローに惹かれる人、美しい絶望と希望を同時に味わいたい人――すべてにおすすめできる作品です。

ぜひ、あなたもDの旅に同行してみてください。読み終えたとき、きっと「彼は、もうひとつの現実に確かに存在していた」と信じたくなるはずです。

読んでくれてありがとう!もしこの記事が気に入ったら、「いいね」と「フォロー」をぜひお願いします!感想や、あなたの好きな巻、Dの名セリフもコメントで教えてくださいね。それでは、また次回の読書の旅でお会いしましょう!

🌙ユウトでした!

 

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