一人ぼっちユウトの日記

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ジョゼ・サラマーゴ『ブラインドネス』を読んで

こんにちは、皆さん!一人ぼっちユウトです。今日は、ポルトガルノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの『ブラインドネス』について語りたいと思います。この作品は、まるで現実世界に忍び寄る悪夢のような物語であり、読者の心を深く揺さぶる力を持っています。

 

ブラインドネス』の魅力

ブラインドネス』は、ある日突然、人々が次々と原因不明の“白い盲目”に襲われるというパンデミックを描いたディストピア小説です。この奇病は瞬く間に社会に広がり、世界は混乱と暴力の渦へと呑み込まれていきます。サラマーゴの筆致は独特で、登場人物には名前がなく、「医師」「医師の妻」「最初に盲目になった男」といった記述で進行します。この無機質な呼び名が、作品の不安感と緊張感をより強く演出しています。

 

キャラクターの深み

登場人物たちは、盲目の世界のなかで次第に人間らしさを失い、ある者は支配者になり、ある者は犠牲者になります。しかし、唯一盲目にならなかった「医師の妻」は、光を持たない世界で希望の象徴となる存在です。彼女を通して、私たちは人間の強さと弱さ、残酷さと優しさを同時に目の当たりにすることになります。

 

深いテーマ

ブラインドネス』は、単なるディストピア小説ではなく、現代社会への鋭い風刺が込められた作品です。人々が視力を失うことで、社会の秩序は崩壊し、本性がむき出しになります。サラマーゴは、盲目とは単に物理的な現象ではなく、倫理の崩壊や道徳の麻痺を意味すると問いかけます。この作品を読むことで、私たちは本当に“見えている”のか、それともすでに“盲目”なのかを考えさせられます。

 

心に残るエピソード

特に衝撃的だったのは、隔離施設での生存競争が極限まで達した場面です。食糧が不足し、暴力が支配する中で、人間の尊厳が踏みにじられるシーンは、読んでいて息が詰まりました。一方で、そんな世界の中でも小さな優しさや希望が存在することに心を打たれました。

 

まとめ

ブラインドネス』は、人間の本質を浮き彫りにし、読者に深い余韻を残す傑作です。単なるフィクションではなく、私たちが生きる社会そのものを映し出す鏡のような作品とも言えるでしょう。まだ読んでいない方は、ぜひ手に取ってみてください。そして、読んだ方は、ぜひ感想をコメントで教えてくださいね!

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