こんにちは、皆さん!一人ぼっちユウトです。今日は、吉本ばななの代表作のひとつ、『TUGUMI』について語らせてください。この本を読み終えたとき、胸の奥にふわりと灯るような温かさと、どこか取り残されたような寂しさが同居していて、しばらく余韻から抜け出せませんでした。
『TUGUMI』の魅力
舞台は海辺の小さな町。語り手であるまりあは、夏の間、従姉妹のつぐみとともにそこで過ごします。病弱でわがまま、でもどこか人を惹きつける不思議な魅力を持つ少女・つぐみ。彼女と過ごした「最後の夏」が、まりあの中で何かを変えていく──そんな物語です。
吉本ばななの作品には、どこか「夢を見ていたような気持ち」にさせられる独特の空気感がありますが、『TUGUMI』はその中でも、特に“生と死”の境目にそっと触れてくるような繊細さがあります。
キャラクターの深み:つぐみという奇跡
この小説の最大の魅力は、やはりつぐみというキャラクターに尽きます。
彼女はひどく身勝手で毒舌、それでいて時に鋭く人の本質を見抜く冷静さを持っています。まるで“生きていること”そのものにいつも苛立っているようで、でも心の底では誰よりも人恋しく、愛に飢えている。
そんな彼女が、まりあや他の登場人物と関わるなかで、わずかに心を開いていく瞬間──そこには、何度読んでも胸を締めつけられるような美しさがあります。
「死」を見つめながら、「生」を選び取る物語
『TUGUMI』は決して大きな事件が起きるわけではありません。でも、日々の何気ない会話や出来事の中に、じんわりと染み込んでくる“生きる”ことへの問いかけがあります。
つぐみは、死と常に隣り合わせに生きている。だからこそ、その刹那のきらめきを強く、深く、誰よりも感じているのだと思います。その彼女が見せる「命への執着」や「人とのつながりへの欲求」は、読む者に自分自身の生き方を見つめ直させる力があります。
心に残るエピソード
個人的に一番胸に刺さったのは、つぐみが夜の海辺で語るシーン。
彼女の吐く言葉は痛烈だけど、それは全部、彼女が生きるために必死でもがいた軌跡。夜の潮風と、遠くで波が砕ける音。ページをめくりながら、まるで自分もあの海辺に立っているような気持ちになりました。
まとめ
『TUGUMI』は、思春期の心の揺れや、家族や友情のかたち、そして「死」と隣り合わせの「生」の儚さと強さを描いた、珠玉の青春小説です。
日常の中に潜む奇跡を見逃したくないあなたにこそ、手に取ってほしい一冊です。
読後、つぐみの生きざまが、きっとあなたの心のどこかを揺らしてくれるはずです。
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それでは、また次回お会いしましょう!
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