こんにちは、皆さん!一人ぼっちユウトです。
今日は、アンソニー・ドーアの傑作『オール・ザ・ライト・ウィ・キャノット・シー』について語りたいと思います。第二次世界大戦中という過酷な時代を舞台にしながら、そこに生まれる「見えない光」を描いたこの作品は、静かで深い感動を読者に与えてくれます。
見えない光が照らすもの
『オール・ザ・ライト・ウィ・キャノット・シー』は、盲目の少女マリー=ローと、ドイツの少年兵ヴェルナーという、戦争の両側に立たされたふたりの人生を並行して描いています。視力を失っても世界を感じ取り、希望を手放さないマリー=ローと、無線と科学に魅せられながらも、戦争に巻き込まれていくヴェルナー。彼らがやがて交錯する運命は、涙なしには読めません。
精緻な構成と美しい文体
アンソニー・ドーアの筆はとにかく繊細です。章ごとに視点が切り替わる構成は、最初は戸惑うかもしれませんが、読み進めるうちにそれが一つの壮大な絵を描き出すタッチであることに気づきます。空気の匂いや指先の感触まで伝わってくるような描写には、ページをめくるたびに息を呑みました。
戦争を超える光の物語
本作のテーマは戦争ですが、それ以上に「希望」「人間の善性」「つながり」が丁寧に描かれています。マリー=ローが父親から贈られた点字の地図や、ヴェルナーが聞くラジオの声。それらは目には見えないけれど、確かに人と人とをつなぎ、心を照らしていくのです。
心に残るラストと、その余韻
最後の数ページでは、読者それぞれにとっての「光」が胸に残るはずです。戦争の惨禍の中でも、人は人を思い、寄り添おうとする——その静かなメッセージが、私には深く沁みました。
まとめ
『オール・ザ・ライト・ウィ・キャノット・シー』は、歴史小説でもあり、ヒューマンドラマでもあり、なによりも“光”そのものを描いた物語です。読後、世界の見え方が少し変わるかもしれません。まだ読んでいない方は、ぜひこの本を手に取ってみてください。きっと、あなたの中にも見えない光が灯るはずです。
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それでは、また次回お会いしましょう!
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